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金環日食

金環日食  5月21日早朝は、太平洋側を中心に日本列島の各地で太陽が月に隠されてリング状に見える金環日食が観測されました。豊丘村でも太陽が欠け始めたときは、雲も厚く、雲の切れ間から太陽が顔を時折出す程度で心配されましたが、金環日食の瞬間が近づくにつれ、いつの間にか雲も消えさり、快晴の空に見事な金環日食が姿を見せました。すっと涼しくなって、あたりが日の出の頃の様でもあり、またそれとも少し違う、なんともロマンティックな光に包まれ、木漏れ日が欠けた太陽の模様となり、地面に不思議な絵柄を映し出しました。
 金環日食が九州南部から関東地方まで広範囲で観測されたのは、平安時代の1080年以来932年ぶりとのことです。
 また、6月6日には金星が太陽面を通過する日面通過という天文現象もあり、これも次回は105年後の2117年とのことです。
 昨年の3月11日の東日本大震災も平安時代の869年の貞観地震以来、1142年ぶりの大災害と言われています。
 何か今を生きている私たちは、1000年に1度しかない自然現象に、幸か不幸か遭遇してしまったと言えるでしょう。
 私たちの住むこの伊那谷には、もう一つの1000年に1度あるかないかの機会が巡ってこようとしています。
 大化の改新から約50年後、西暦700年頃には東山道がこの伊那谷を通過し、初めて都への直通道路が開通しました。開通したことにより、都から様々な文化が流れ込み、当時とすれば現在の長野県の範囲の中でも、最も文化的に栄える地域となっていたことは、当時詠われていた短歌の数や内容からも察することが出来るそうです。
 それから約1300年後の2027年には、リニア中央新幹線の東京~名古屋間の営業が開始され、飯田駅が豊丘村から車で数分の位置に建設されます。私たちの豊丘村が東京へ40分、名古屋に20分という時間距離に短縮されたとき、この伊那谷が都市圏からどのような影響を受け、どう変わって行くのかは、誰も正確に予測することは難しいでしょう。
 しかし、この機会を1000年に一度、まさに千載一遇のチャンスと捉えて、私たちの豊丘村と伊那谷の発展のためにみんなで力を合わせて、新しい「ふるさとの」あり方を、文化、歴史、経済、衣、食、住、喫緊の問題、長期的な視点、様々な角度から、前向きに検討していくことと姿勢が何よりも重要だと考えます。

(平成24年5月25日記)

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